私の母は元々、気性の激しい人で、年齢を重ね、認知症?と思うほど、騒いだり、暴れたりすることが増えて来ました。周りの人たちも心配するくらい、激しく騒いだり、腕を掴まれてアザだらけで、半袖が着られないことも度々ありました。病院の検査もガンとして受けません。
ある時、母が騒いで絡んで来るので、部屋に入って来ないようにドアを押さえていました。あまりにうるさいので『言葉』を使ったのですが、なかなか静かになりません。え〜『言葉』が使えないのかな?困ったな…と思いながら、咄嗟に自分に『言葉』を使いました。すると何故かその日は静かになりました。え?私?なんで?と思いましたが、静かになるならありがたいと、騒ぐたびにいろいろ試してみました。
それから数ヶ月後…たまたま家族で旅行に行くことに。娘と私は、『すそいおん』と書かれたカードを透明な携帯ケースに入れているのですが、旅先でそのカードを目にした母が、「それ、なぁに?」と聞いて来ました。私と娘は、咄嗟に、そう来たか!と。母にはイライラしたらこの『言葉』を使ってみたらいいので実験してみてと、父と母に『言葉』のカードを携帯ケースに入れてあげました。
それからしばらくして、あれ?母このごろ、あまり暴れてないな…と気がついて、それから半年以上経ちますが、時々は騒いだりしますが、ヒートアップして暴力を振るったりする回数は激減しています。何故か前よりは、私も母に対して気持ちがわかるようになったり、流せるようになったり、声がけの仕方が変わったように思います。
それ以来、人にも使うけれど、まずは自分に『言葉』を使うことは大事なのだと思うようになりました。『言葉』はエントロピーの増大を遅くするということらしいので、母の老化が遅くなっているかどうかはわかりませんが、まずは自分に使って、自身を見るということには大いに使わせていただいています。
メロンアイス(宮城県/50代)
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