スペインで暮らしている娘がおります。遠く離れて暮らす娘が心配で、毎晩、写真に向かって『すそいおん』を送っておりました。
その娘の体験談です。
パラグライダープレワールドカップに出場中、1,300mの地点で操作不能に陥りました。パラシュート使用で窮状脱出を試みるも幾本もの紐が絡んで開かない。
「死ぬのはいやだ!いやだ!」と叫びながらいつの間にか気を失ったとのことでした。
一命を取り止め、運ばれた病院での診断は、顔面擦り傷少々、くも膜下出血ごく少量、右骨盤骨折3箇所だったそうですが、手術は無事終了。その後、診察にあたった日本の整形外科医の話では、「入っているプレートは扱いが難しく、腕の良い医者でないと扱えないもの。良い医者にあたってラッキーでしたね」とのことでした。
ひと月後にはリハビリを始め、約3ヶ月程で全快。全く後遺症無しとの診断で、何から何まで全てが奇跡の連続でした。
飛ぶことへの恐怖のトラウマもどうやら克服し、性懲りも無くまた飛んでおります。
娘は、これまでも危うい場面では祖父母が夢に現れ守って貰えてると言ってはおりましたが、今回の件に至っては、
「普通は助からない落ち方をしたにもかかわらず生きていた。祖父母か、または何か大きな存在に助けられたとしか思えない」と話しておりました。
その後、娘に『すそいおん』の存在を伝えました。私は縁の下の力持ち、これからも娘や周りの皆さんを支えるアンサングヒーローとして活躍していきます!
夢見草(岩手県/70代)
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