数ヶ月前、児童館の学童保育のアルバイトをすることになりました。
次世代を担う子供たちに、この『言葉』を渡せるいい機会かもしれないと思い、実験する気持ちで、首から下げるネーム入れの裏に『すそいおん』の言葉を入れておきました。動いていると、時々捲れて自然に目につくことが。
ひらがなで『言葉』が書いてあるので、小学校1年生でも読め、『すそいおん』って何?と聞いてくる子がいます。イライラしがちな子には、「イライラしたら、自分に『すそいおん、すそいおん』と何回も言ってみるといいよ、気持ちがおさまるから」とか、夕方1人でトイレに行くのが怖くて、ついて来てという子には、「怖いとき、心の中で言うと怖くないよ」などと、その時々に浮かんだことをお話ししています。
ある時、イライラしたら自分に使うと良いと教えた子が、どうも気分が落ち着かない事態が発生した様子。すると、「ちょっと、あのカード貸して、『 すそいおん、すそいおん、すそいおん 』あースッキリした!」と、何故かカードをおでこに当てて『言葉』を使っていました。また、『すそいおん』ってなぁに?と聞いた子に別の子が 、「トイレに行くのが怖いとき、使うといいんだよね」と答えているのを聞き、子供は素直だなぁと思いました。
大人は意味を聞いてきたり、??と思う人もいるけれど、子供に意味を聞かれたことは一度もなく、意味も理屈もわからないけれど、素直に先ずは使ってみる、やってみるということは、何に対しても 大事なことだと思いました。
詠人知らず1(宮城県/50代)