娘から電話があり、「息子が嘔吐して調子が悪いので、迎えにきて欲しいと学校から連絡があったけれど、仕事が立て込んでいて迎えに行けないから行ってもらえないか」とのこと。 その日は丁度仕事が休みの日で家にいたので、「オッケー、大丈夫だよ」と返事して、孫の学校に迎えに行った。
玄関のすぐ近くに保健室があり、孫と養護の先生が出てきたが、孫の顔色は真っ青というより、真っ白!血の気がない。家に帰る車の中でも嘔吐して、とてもしんどそうだった。
ソファに寝かせて、どこが痛いのか聞くと、「ここ」と、左のおでこを指差した。
私はさっそくそこに手を置いて、孫の顔を見て、〇〇君『すそいおん』と声に出して何度か言ってみた。
すると何と、みるみる顔色が良くなり元気になった。その間ほんの5分か10分くらいだったと思う。 私は安堵して、何か食べたいものはないかと聞くと「わらび餅が食べたい」と、いつもの孫に戻っている。 『すそいおん』の言葉は信じていたが、目の前で起きた出来事に私も孫もびっくりした。
そんなことがあってから2週間くらい過ぎたある日。孫が我が家に泊まりにきた翌日の朝、なんだか熱がありそうだと起きて計ってみると37.8℃。朝からこの熱だともっと上がるだろうな、と思いながら、そうだ、今日は『3 58』の『すそいおん』を試してみようと思い、この間と同じようにおでこに手を当てて、〇〇君『3 58すそいおん』と孫に向かって言ってみた。
するとすかさず孫が、「ばぁば熱計ってみて」と。 計ってみると、37.2℃まで下がっていて、 「凄い下がってるよ」と孫に伝えるとニヤリと笑った。 その後家に帰ってからまた熱は上がったようだが、『言葉』の凄さをまた孫を通して目の前で実感させてもらえた出来事だった。 その後娘から聞いた話だが、孫は友達に自分が経験したことを話したようで、その友達家族も何かあったら『すそいおん』だね、と『すそいおん』の輪が広がっていた。
悠桜蓮(岩手県/60代)