孫は、生まれつき心臓に疾患があり、生まれてすぐICUに入ったまま会うことができませんでした。そして、入院2ヶ月目に恐れていた現実が起こり、自力での呼吸が困難になり、
4000gの小さな身体で5時間にもわたる大手術をすることとなりました。
私には、未だ会うことのない孫に、できることは何もなく、
唯一『すそいおん』をひたすら唱え続けることだけでした。
そして、無事に手術は終わり、孫は一命を取り戻したのです。
またその三年後、今度は心臓に原因不明の菌が入り、予想だにしない2ヶ月の入院。
今回はコロナ禍だったため、お見舞いにも行けない苦しさを前に、
私にできる最大の役目とし、毎日毎日病院の下から病室に向け『言葉』を唱え続け、
長い手術を乗り越えた後、病室で笑う孫と再会できた時、
喜びと安堵と嬉しさが湧き起こり、改めて『言葉』のチカラを確信しました。
先日、孫が私に、
「しんぞうがわるくて、ガチャガチャだったけど、
いまはハートのカタチにちゃんとなったから だいじょうぶだよ」と言うので、
思わず抱きしめて『すそいおん』と唱えました。
ホワイトリリー(沖縄県/50代)