物心ついた頃から、何かに興味を持ったり、楽しい、生きたい、長生きしたい、という感情が芽生えぬまま大人になりました。
「死ぬこと以外はかすり傷」なんてことを世の中の人は言うけれど、「死ぬも大変だが、生きていくという決断の方がもっと辛い」と思っていました。
去年の師走に、「お願いします。私に死ぬ自由をください。『すそいおん』」と何度も何度も唱えていました。
ある夜、『言葉』を繰り返し、実際に行動に移したところ、普通の人ならきっとそのまま命絶えていたであろう状況に、なぜかしっかり意識があり、身体が勝手にそれを中断し、家に帰っていました。
その後ある方と電話で話し、「私は何をしても死ねないのだな」と思い、深い眠りにつきました。
朝になると何かを察した母が、私の家に来ていました。
それ以来、上記に記した気持ちや、行動を起こすことはなくなりました。
この『言葉』を知り、つかっていく中で、どんなに狂った指令に従おうとも、また流れに逆らおうとしても、『言葉』は、より必然な流れに導いてくれるのだと確信しました。
ちくわ(山形県/20代)