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母に寄り添う言葉と私

昨年母が亡くなりました。

90歳、施設に入所し、ちょうど1年を迎えた秋の候でした。


余命1週間に迫った日、マスクも予防着もなしで面会することができ、水も何も飲めていない状況の中、唯一、家業の林檎のジュースだけは最後に飲んでくれました。


また、施設に入所して間もない頃、歯科衛生士として偶然にも母の施設に口腔ケアに入ることになり、どのグループに当たるのか分からなかったにもかかわらず、私が担当するグループには母の姿が!ほとんど目が見えない状態の母は気が付きませんでしたが、言葉をかけながら熱い想いが込み上げてきました。

緑色の予防着とキャップ、グローブ、マスクにフェイスシールド姿のまま、『すそいおん、すそいおん、…』と小声で繰り返して母の小さな背中をさすりながら、コロナ禍にあっても、直接母に触れられる奇跡に私は喜び、まだ馴れない環境でも元気そうな姿に安心することができました。


私が『言葉』を伝えた方が書道をしていて、墨で『すそいおん』と書いた「楯」と「団扇」を作ってくださり、施設の部屋に飾っていたのですが、職員の方は事あるごとに大きな元気な声で母に向け、「アキさん、『すそいおん』だよ、『す・そ・い・お・ん』!頑張ってね」と声がけをしてくれ、響きわたる声援は、結果、周りの方々にも『言葉』のお裾分けに。『言葉』の伝達に一役かった大きな母の存在でした。



香車(山形県/60代)


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