私は農家で米作りもしています。
うちの田んぼは、農業用水路の下流の方にあるため、田に水を入れる際にはほとんど水が来ません。
ですから、毎年水をたくさん必要とする時期には、用水路の脇の小川からエンジンポンプを使って水を入れていました。
そこでこの『言葉』を聞いてすぐ、用水路に向かって
「水が来ますように」と思いながら『すそいおん』を唱えました。
その時、一ヶ月ほどは水がくるようになりましたが、残念ながらすぐにまた元の木阿弥。
いつも親戚からエンジンポンプを借りていたので、その年の冬に来年のことを考え、中古のポンプを購入しました。
二年目の春、また水が来ないので同じように『すそいおん』を唱えたら、数十分後、嬉しいことに下流の田んぼに水が来ました。
後でわかったことですが、何年も前に川から下流の田の用水路に分岐される装置が作られていたものの、本来それは規則違反であるため、その装置は使われていなかったとのこと。しかしこの一年の間に、長年水の管理にあたっていた方が変わり、新しくなった方が規則違反を承知で水を下流にも行き渡らせるために装置を使用してくれたのです。
一年かかりましたが、その間にこうして準備され、みんなが公平に水を使うことが出来るようになったことに驚き、本当に『言葉』のお陰だと感謝しました。
ありがたいことに、エンジンポンプはそれ以来使用されていません。
しろ(青森県/50代)