友達数名で、遠方の町に出かけた時のことです。隣町を車で走っていると、縁石に左の前輪が乗り上げて止まっている車を見かけました。周りには数名の人がいて、車を持ち上げようとしています。私達の車を運転していた友達(男性)が、「手伝っていいかな?」と聞くので 「もちろん!」 と答えました。
車を道路脇に停めて、友達は走って応援に行きました。それを見ている私は 『言葉』をかけるしかありませんでした。みんなで持ち上げようとしているのを見守りながら、『すそいおん、すそいおん』とひたすら繰り返しました。
1度目、車はびくともしませんでした。それで私は、2度目に持ち上げようとした瞬間に合わせて、「『3 58すそいおん』!」と言ってみました。すると車はスッと持ち上がり、縁石から車体が離れて、車道に戻りました。手伝っていた人達からは、笑い声や安堵のため息が聞こえてきました。
車に戻ってきた友達に聞くと、「1度目の時は重くて全然動かなかった。2度目の時はフワッと軽くなった。 最初に比べて半分も力を出してない感じだった。」とのことでした。
『すそいおん』が急な事態を救ってくれた出来事でした。
マルコさん(大分県/70代)