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火難に言葉力

一昨年の暮れの朝、隣の部屋から、尋常じゃない母の声が聞こえてきて、部屋を覗くと誰かと電話で話している様子で、相手は徒歩10分の距離に住む母方の祖母でした。なんとおばあちゃんの周りの家が火事になっており、もうすぐおばあちゃんのお家も燃えてしまうとのことでした。大好きな祖母で、3歳まで祖母のその家で育ちました。泣きじゃくりながら、必死で『言葉』を繰り返し祖母の家に駆けつけると、その一帯から黒く大きな炎と煙がたちのぼっておりました。既に消防車も到着して消化活動もされており、『言葉』を使いながら祖母の家に近づくと、その周りの住宅3軒は物凄い勢いで燃えていたのですが、祖母の家だけは全く燃えておらず、消化活動の水さえかかっておりませんでした。結局、祖母の家以外は全焼だったのに、全くの無事で済みました。

いろんな状況が重なって奇跡的に無事だったのかもしれません。でもやはりこれは『言葉』の力が見せてくれていることなのだと、その時も今も強くそう感じます。これからも日々、出来る限り『言葉』を発し、身体に『言葉』を蓄えていかなければと思います。



shi-nachan(宮城県/30代)

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